毛細血管が拡張してお顔が真っ赤に見える「赤ら顔」や酒さにオロナインH軟膏は使えるのでしょうか?
また、ニキビの赤み対策にオロナインは使えるのでしょうか?
オロナインH軟膏は毛細血管拡張症の赤ら顔対策には使えないが、ニキビや吹き出物には有効
オロナインが赤ら顔対策にならない理由
大塚製薬のオロナインは、殺菌・消毒用の軟膏です。
オロナインH軟膏の使用説明書に書かれた内容は以下の通り。
オロナインH軟膏は、殺菌効果に優れたクロルヘキシジングルコン酸塩配合の
皮膚疾患・外傷治療薬です。殺菌成分配合の軟膏が患部を覆ってケアします。効能・効果
ニキビ吹出物はたけやけど(軽いもの)ひびしもやけあかぎれキズ水虫(じゅくじゅくしていないもの)たむしいんきんしらくも
引用:公式(オロナインH軟膏)
お肌の下を通る毛細血管が拡張し透けてみえる赤ら顔の場合は、殺菌や消毒をしてもほぼ意味がなく、オロナインを塗っても赤みはおさまりません。むしろ、お肌にとって必要な常在菌も減らしてしまうため、想定外の肌トラブルを招くなど逆効果に。
オロナインは毛細血管拡張症の赤ら顔対策向けには開発されていないため使用を控えましょう。
オロナインはニキビ菌に有効
毛細血管の拡張が原因の赤ら顔対策にオロナインは効果なしですが、ニキビ菌が元になったお顔の赤み(赤ニキビ)には有効です。
オロナインの成分表記は以下。
◎ 有効成分(1g中)
クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%):10mg◎ 添加物
ラウロマクロゴールポリソルベート80硫酸Al/Kマクロゴールグリセリンオリブ油ステアリルアルコールサラシミツロウワセリン自己乳化型ステアリン酸グリセリル香料精製水
オロナインの有効成分のうち「クロルヘキシジングルコン酸塩」はニキビの元となるアクネ菌を殺菌する働きを持ちます。よって、ニキビ菌が悪さしている肌には効果的です。
お顔のニキビだけでなく、背中の吹き出物やマスク荒れでできたニキビ、大人ニキビ、思春期ニキビにアプローチします。
オロナインは赤ら顔に使える?Q&A
オロナインについて、よくある質問をまとめます。
オロナインH軟膏にステロイドは入っている?
オロナインH軟膏に、ステロイド(副腎皮質ホルモン)は配合されていません。
オロナインH軟膏に防腐剤は使われている?
防腐剤は使われていません。
オロナインは毎日使っても大丈夫?
オロナインH軟膏の説明書きには以下の記述があります。
- 毎日使える
- ただし、5~6日使っても症状が良くならない場合は医師・薬剤師に相談
ニキビや吹き出物がなかなか引かない場合も、連用は5~6日に留めましょう。
【まとめ】オロナインは赤ら顔に使える?使えない?
- オロナインH軟膏は毛細血管の拡張が原因の赤ら顔対策には使えない
- ニキビや吹き出物の殺菌・消毒には使える
オロナインは第2類医薬品に分類され、副作用の恐れがあることから、広範囲への塗布や、長い年月の連用はできません。
お顔の赤みにアプローチするスキンケアアイテムをお探しの場合は、赤ら顔対策向け化粧水やクリームを参考にしてください。
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