レモンを使った肌の黒ずみ対策、レモンを用いたスキンケアについて解説します。
「肌に良い」と評判のレモン。
レモンに含まれるビタミンCは抗酸化作用が強い成分で、化粧水や美容液などの基礎化粧品にも使われています。
「レモンで肌をこすると黒ずみが消える!」といった、驚きの民間療法も耳にした人も多いはず。
そこで、当記事ではレモンを使ったスキンケア方法についてまとめました。
- ヒジやヒザの黒ずみって、レモンでこすると消えるの?
- 昔、レモンパックって流行ったけど、実際の効果はどうなの?
- レモンを使ったスキンケアって、安全? 肌荒れしない?
「食べるレモン」を使ったスキンケア方法について知りたい方は参考にしてください。
ひじやひざの黒ずみは、レモンでこすると効果あるってホント!?
結論から言ってしまうと、食用のレモンで肌の黒ずみをこすると、黒ずみ対策になる場合があります。
ただし、肌質や使い方によっては逆に肌トラブルを招く可能性があるので、やりかたには充分な注意が必要です。
レモンが持つ「抗酸化作用」「還元作用」について
レモンにはクエン酸が含まれています。
「クエン酸」は、お掃除アイテムとしても使われるくらい、漂白効果、還元作用が高い成分です。
肌の上では、古い角質に反応して色素沈着にアプローチしたり、肌の収れん作用で開き毛穴を目立たなくする働きに期待が持てます。
ヒジやヒザなどの関節部分は、普段から曲げ伸ばしを繰り返します。
そのため、肌表面の角質が固くなりやすいです。
加えて新陳代謝も鈍い場所であるため、黒ずみが目立ちやすいです。
そこで、レモンが持つ抗酸化作用で、肌の奥にひそむ黒ずみの原因(メラニン色素)や固くなった角質に働きかける、というのがレモンを用いた黒ずみ対策のメカニズム。
レモンはあくまでも食品であり、医薬品ではないので「黒ずみがキレイさっぱり消える」とは断言できません。
しかしながら、実際にレモンによる良い効果を実感している人は多いのが現状。
インターネットやX(旧Twitter)、インスタグラムなどで「レモン 肌 こする」とキーワード検索すると、「肌がスベスベになった」「色素沈着が消えた」といったレビュー投稿も見かけます。
レモンを使ったスキンケア|やりかた
食用のレモン、レモン果汁を使った黒ずみ対策スキンケアのやりかたはカンタン。
カットしたレモンを、黒ずみの気になる箇所でこする。
――以上!
レモンは、わざわざ新しいものを用意せずとも、料理に使ったあとのもので大丈夫。
もちろん新しいレモンを使っても良いのですが、余ったレモンでもじゅうぶんです。
レモンで肌をこするときは、強い力を入れずに優しく、がコツ。
顔などの、皮膚が薄い箇所は避けたほうがよいですが、角質が堆積したヒジやヒザなどに使うと、良い効果を実感しやすいです。
レモンを用いたスキンケア|注意点
食用のレモンを用いたスキンケアは、身近にあるもので手軽に試すことができるため、実践へのハードルは低いです。
ですが、レモンは酸味の強い成分でもあり、肌刺激もあります。
よって、レモンを用いたスキンケアを実践するときは以下の点に注意しておく必要があります。
レモンでの黒ずみ対策:注意点①レモンを塗った場所は、日焼け厳禁
レモンを用いた黒ずみ対策を行う場合は、ぜったいに、レモン汁をつけた箇所を、太陽に当てないようにします。
レモンに含まれる「ソラレン」という成分は、紫外線の感受性を高める働きを持ちます。
レモン果汁を塗った箇所に紫外線を浴びてしまった場合、シミや肌荒れ、赤みの発生などが起こる可能性が高くなります。
肌をキレイにしようと思ったのに、逆に肌トラブルが起きてしまっては本末転倒。
もし「日中に黒ずみ対策ケアをしたい」という場合は、レモン果汁ではなく、ビタミンC誘導体配合の美白スキンケア用品を用いたほうが安全性が高いです。
ビタミンCはとても壊れやすい成分とも言われます。
いっぽう、ビタミンC誘導体は壊れやすいビタミンCを安定化させ、肌に浸透しやすいように改造が施してあります。
ビタミンCを用いたスキンケアは、次の記事も参考にどうぞ。
レモンでの黒ずみ対策:注意点②レモンに含まれる農薬に注意
現在、日本で流通しているレモンは輸入品も多く、農薬がたくさん使われている個体も多いです。
その他、外皮部分にワックスを塗布し、見た目をツヤツヤにカモフラージュしているレモンもたくさん販売されています。
黒ずみ対策に使用するレモンは、当然ながら「無農薬」のものがベター。
有害物質による無用な肌刺激を避けるためにも、外の皮はしっかりと洗っておくことも大切です。
「農薬が使われているかどうかは、パッと見ただけではよく分からない……」という場合は、やみくもに肌にレモン果汁を塗るのは避けたほうが良いでしょう。
レモンでの黒ずみ対策:注意点③ピリピリした刺激を感じたら、すぐに使用をやめる
肌質によっては、レモンの果汁が肌刺激になる場合があります。
レモンの汁が目に入ると痛い――というのは周知の事実ですが、肌の上でも同様に、刺激を感じることも。
敏感肌さんは、もともとの肌が薄くなっており、肌のバリア機能が弱まっているため、レモンを使ったスキンケア自体を避けたほうが賢明です。
普通肌~脂性肌さんも、最初のうちは少量から、様子を見つつのチャレンジが推奨されます。
レモン果汁の刺激が強すぎる場合は、水で薄めるなどの対策で使いやすくなるケースも。
レモンはもともとは、口に入れるための食品ですので、肌に乗せるようには考えられていません。
肌に少しでも違和感を感じたら、ただちに使用を中止してください。
(※肌刺激が不安な場合は、最初から試さないほうが賢明です)
レモンの代わりに、ポッカレモンを使ってもいい?
レモン果汁というと、ポッカレモンが思い浮かびます。
ポッカレモンは、生レモンの変わりに食卓で「レモン味」を楽しめる製品。有名企業ポッカサッポロさんが開発した経緯もあり、安全性も高くロングセラーとなっています。
となると、
「ポッカレモンを、実際のレモンのかわりに使っていい?」
と考えがちですが、肌の黒ずみ対策にポッカレモンを使うのはやめたほうがいいです。
ポッカレモンは、保存料無添加、濃縮還元レモン果汁100%。
原材料表記には「レモン/香料」との記載があり、あくまでも食用に作られています。
原材料:レモン(アルゼンチン、イスラエル、イタリア)/香料
生レモンとは、似て非なるものですので、肌に塗るのは避けてください。
古今東西、レモンを使ったスキンケア方法を紹介
レモンを使った美容法は「レモン果汁で黒ずみをこする」以外にもさまざまなアレンジ方法があります。
以下に、レモンを利用したスキンケア方法をまとめます。
レモン果汁でパックする
お手持ちのコットンにレモン果汁をしみこませ、お肌の黒ずみやガチガチの角栓をパックする「レモンパック」は、ピーリング的な働きに期待がもてます。
パック後は、肌からレモン成分をしっかり洗い流し、保湿してください。
(保湿はすごく重要!)
パックによって、堆積した角質が柔らかくなり、ツヤツヤ・すべすべ肌へ近づきます。
足のカカトや、ひじ、ひざの黒ずみが気になる場合は、様子をみながら試してみるのも〇
※肌刺激が強いため、お顔全体(目元、口元、鼻など)などのデリケート部分にはおすすめできません。
くすみ対策や、毛穴ケアを目的としたパックを「安全・効果的」に行いたい場合は、炭酸ガスパックがおすすめです。
レモン風呂
「レモンが使い切れないくらい、たくさんある」
「レモンをいっぱい貰った」
など、レモンが大量に手元にある場合は、レモン風呂を入れてみるのも面白いです。
ゆず湯や、みかん風呂のようなイメージですね。
レモン風呂は、果汁だけを絞って湯舟に混ぜるケースもあれば、皮ごとドボンと湯舟に浮かべる使い方も可能です。
※使用前は、レモンの皮をよく洗ってからお使いください
ビタミンCによる肌への良い効果だけでなく、レモンの香りでリラックス効果も得られます。
また、レモンに含まれるクエン酸は、バスルームの「水垢」落としにも効果的。
入浴ついでにお風呂掃除にもなり一石二鳥です。
※注意点:レモンの成分による「皮脂を除去する作用」が効きすぎる場合があるので、肌質によっては長風呂を避け、様子を見つつのご利用を。
【まとめ】レモンを使った黒ずみ対策と注意点!
……以上、
「レモンを使った黒ずみ対策・スキンケア方法」
「レモン果汁を肌に塗るときの注意点」
についてまとめました。
レモンに含まれるビタミンCやクエン酸は、肌を柔らかくする働きや肌の色素沈着を還元する働きを持ちます。
いっぽうで、レモン果汁は肌刺激にもなりやすいため、使用時はじゅうぶんな注意が必要です。
ティータイム時や料理後に、あまったレモンでケアできる、という点ではリーズナブルで優秀な方法ですので、お肌の状態と相談しながら試してみるのもよいでしょう。
食用レモンを用いたスキンケアは、本格的な黒ずみケア、角質ケアには向きませんが、手近な食材で試せるという点はメリットです。
肌に違和感を感じたら、すぐに使用を中止してください。