水は生命にとって欠かせない、いのちの源です。
我々、人間はもちろんのこと、動物や植物も水なしでは生きていけません。
しかし、カモメやアホウドリなどの海鳥は、真水のない海の上でたくましく生きています。
まわりは、見渡す限りの海、海、海。
大洋の真ん中は、塩分たっぷりのお水はあれど、真水は一滴もない環境です。
では海鳥たちは、いったいどのようにして、生きるための水分補給をしているのでしょうか?
海鳥は体内に塩分のろ過装置を持っている!
海の真ん中で暮らす海鳥たちが飲む水分は、海水です。
海鳥はその体内に、海水の塩分をこしとる「ろ過装置」を持っており、
海水をろ過して塩分の少なくなったお水を、摂取しています。
このろ過装置は、目の上あたりにあり、ろ過された過剰な塩分は、鼻からくちばしを通って体外へと排出されます。
具体的な例でいうと、ウミガメの涙がろ過装置として有名かもしれません。
ウミガメは、産卵のときに涙を流すといわれることがありますが、これは苦しかったり悲しいから泣いているのではなく、
体内の塩分を外へ排出するための涙なのです。
こうした、ろ過装置の機能により、海鳥たちは塩分たっぷりの海水に囲まれた環境の中でも、
生命の維持に必要な水分を補給することを可能としているのです。
以上、海鳥に関する雑学でした。
機会があったら、お友達やご家族との話のネタにしてみてくださいね。