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とんかつにキャベツがつく3つの理由!なぜ千切り?|料理雑学

キャベツの雑学
とんかつ料理には、キャベツの千切りが添えられた盛り付けが多いです。

最近のとんかつ屋さんは、サービスでキャベツ食べ放題だったりもしますね。

では、なぜ「とんかつにはキャベツ!」というのが定番の組み合わせとなっているのでしょうか?

とんかつの付け合せがキャベツである3つの理由とは?

とんかつにキャベツが添えられる3つの理由をお話しします!

とんかつにキャベツの理由①キャベツに含まれる栄養素(ビタミンU)が消化吸収を助けるため

キャベツに含まれる栄養素(ビタミンU)

とんかつは、コテコテの油料理です。

油でカラリと揚げられていると、おいしすぎて箸が進みまくりますが、気をつけたいのが油のとりすぎ。

体質によっては胃に負担がかかりやすく、胃腸障害となることもあります。

そこで、キャベツの出番。

キャベツに含まれるビタミンU(通称:キャベジン)には、胃酸分泌の抑制、胃の粘膜の代謝を助ける働きがあるといわれています。加えて、キャベツは食物繊維・ビタミンCも豊富な野菜。

キャベツに含まれる栄養素が、食後の胃もたれを防ぐ手助けをするため、油料理のお供に良いのです。

ビタミンUは、胃酸の分泌を抑え、胃や腸の粘膜を健康に保つ働きがあるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防や改善に効果が期待されています。
引用:キャベツ(わかさの秘密)

ビタミンU(キャベジン)は熱に弱いため、火を通さない生野菜(=キャベツの千切り)のまま食べると効果的!

とんかつにキャベツの理由②キャベツは年中手に入れやすい野菜

キャベツは、季節を問わず、1年中確保しやすい野菜です。

とんかつ屋さんに限らず、飲食店では、安定した食材の仕入れは重要な事項。

年間を通して用意しやすいキャベツは、とんかつの付け合せにピッタリの野菜です。

とんかつにキャベツの理由③キャベツは歯ごたえがあり、満腹感を感じやすい野菜である

キャベツはシャキシャキして歯ごたえがあり、噛むのが楽しい食材。

キャベツはダイエットにも使われることが多く、キャベツをとんかつと一緒に食べることによって、満腹中枢を刺激し、食べすぎを防いでくれます。

また、キャベツは口当たりがさっぱりしているので、脂っこいとんかつとの相性もバッチリ。

「とんかつは食べたいけど、油が気になる!」

というかたは、キャベツの千切りを良く噛みつつ、とんかつを楽しみましょう。

元祖とんかつの発祥!とんかつのルーツとなるお店「銀座の煉瓦亭」さん

現在皆様に広く親しまれているとんかつの製法やキャベツの千切りの付け合せなど、初代店主が考案した店としてご案内しております。
引用:煉瓦亭の歴史

日本ではじめて「トンカツ」を提供したのは、銀座の洋食レストラン「煉瓦亭(レンガテイ)」さんとのこと。

明治時代・日露戦争で煉瓦亭の従業員さんが徴兵され、お店に人手が足りなくなったため、できるだけ時短でキャベツ料理をの付け合わせを仕上げるべく、これまでは茹でていたキャベツを千切りでお客様へお出ししたところ、これがヒット。

「生キャベツがソースとよく馴染むから、トンカツに合う」と評判になり、その後の定番メニューとなったそうです。

煉瓦亭さんはオープンから120年以上たった今でも、洋食屋さんとして営業中。

とんかつ以外でも「オムライスがふわふわでおいしい」と人気です。銀座にお立ちよりの際はぜひチェックを。

とんかつの付け合せがキャベツである3つの理由とは?

以上、とんかつにキャベツが添えられる理由についての解説でした!

とんかつにキャベツが付く理由

  • キャベツの栄養素が、消化吸収を助けるため
  • キャベツは一年を通して手に入りやすい野菜であるため
  • キャベツは満腹感を得やすい食材であるため
  • 洋食店の人手不足を解消するために発案された「時短キャベツ料理」がルーツであるため(元祖:煉瓦亭様)

ちなみに、キャベツに含まれるビタミンUは水にさらしたままにしておくと、栄養素が溶け出してしまうので、ご自宅で調理する際は気をつけてくださいね。