学生時代の算数・数学の授業中にお世話になった「三角定規」
三角定規というと、材質がプラスチック製で、真ん中に穴が開いているタイプのものをイメージされるかたも多いのではないでしょうか。
これまで、何気なく使ってきた文房具ですが、よくよく考えてみると三角定規の真ん中に穴が開いているのが不思議に思えてきます。
この穴……いったい何のためにあるんだ?(謎)
真ん中の穴に指を入れて定規をクルクル回すため?(違うし危ない……汗)
などなど、疑問が尽きないですよね。
というわけで!
今回は、文房具「三角定規」に穴が開いている理由を紐解いていきます!
三角定規の真ん中に穴が開いている2つの理由!
プラスチック製の三角定規の真ん中に穴が開いている理由は、大きく分けて2つあります。
理由①プラスチック定規の伸縮や変形を防ぐため
三角定規の中央に穴が開いている理由の1つ目は、定規の変形を防止するため。
三角定規の主な材質であるプラスチックは熱で変形しやすい材質です。
肉眼で見ると、ちょっとやそっとの変形は分かりにくいですが、実のところプラスチックは夏はほんのりと大きくなり、冬は少し縮む傾向があります。
定規は、正確な長さを測定するためにも使われるので、温度で変形してしまっては本末転倒。
そこで真ん中に丸い穴を開けて、熱による伸縮を調節し、定規の変形を抑えています。
理由②摩擦を減らし、すべりを良くするため
三角定規の中央に穴が開いている理由の2つ目は、紙の上で、定規を動かしやすくするためです。
もし、三角定規に穴が無かった場合、紙と定規がピタッとくっついてしまい、定規のすべりが悪くなってしまいます。
ところが、真ん中に穴が開いているとそこから空気が抜けてくれるため、摩擦が少なくなって紙の上でスッスッと動かすことができるようになるのです。
おまけ:三角定規の穴は丸型が多いのはなぜ?(星形やハート型じゃダメなの?)
ここまでで三角定規の穴が、変形をふせぐためや、すべりを良くするためにある、と解説しました。
……となると、
じゃあ、なんで穴の形は丸が多いの? ハートとか星型とかのほうがオシャレじゃない?
といった疑問も浮かびますよね。
せっかくなので併せて解説させてください。
三角定規の穴に丸型が多い理由はズバリ、定規のひび割れを防ぐためです!
穴の形が星形やハート型になると、たしかに見た目はオシャレではありますが、紙の上で動かしているうちに穴の角に負荷がかかりやすくなるため、角の部分から定規そのものにひびが入ってしまう可能性が高くなります。
定規にかかる負担を軽くし、耐久力を高めるために穴の形は丸で作られることが多いのです!
この記事のまとめ
この記事では、
・三角定規の穴はなぜ開いているのか?
・穴の形状に丸が多いのはなぜか?
について解説しました。
三角定規は変形やひび割れを防ぐために、丸型の穴が開けてあるよ! 穴が開いていると、紙の上で動かしやすくもなるんだ!
以上、
三角定規に関する雑学小ネタでした。機会があったら、お友達やご家族との会話ネタにしてみてくださいね。