一般的な、皮をむいて食べるタイプのみかんは「白い皮」がついていますが、
缶詰のみかんには白い皮が無く、みかんの果肉だけをおいしく食べることができるように加工されています。
しかし、私たちが家で普通のみかんの白い皮を丁寧にむいても、
あの缶詰のようにはキレイにむけないですよね^^;
白い筋は取れても、袋がうまく取れなかったり、
袋を取ろうとすると、みかんの形が崩れてしまったり……
では、何故かんづめのみかんは、あんなにも皮がキレイにむけているのでしょうか?
理由は「皮をむくのではなく、溶かしているから」
みかんの缶詰工場では、加工のときに外側の白い袋、筋をむくのではなく「溶かして」いるのです。
方法は、まず300メートルほどの大きな樋(とい)にみかんの房と薄い溶液を流し込みます。
30分以上かけて、ゆっくりと袋を溶かします。
さらに、同じ樋に、薄めのアルカリ溶液を投入し、15分ほどかけて流します。
この工程で、完全に袋を溶かしつつ、中和をさせるのです。
溶液の濃度は、みかんの産地や種類によって微調節します。
最後に、お水と一緒に流しなおして、みかんの果肉を引き締めつつ、
身に残った細かい皮を洗い流して完成!
こうした加工技術によって、缶詰のみかんはキレイに皮がむけているのです。
もし、自宅でみかんの袋をきれいにとりたい場合は、塩水につけて袋を柔らかくしてからむくと、
普通にむくよりもキレイにむけます。
ただ、みかんの筋や袋には栄養がたくさん含まれているので、
そこまでせずに美味しく食べてしまうのがいいかもしれませんね^^