職場にて。
上司が、とある社員に向かって、
「フランス落としで開けろ! フランス落としだ!」
と、なにやら謎のバイリンガル言語で指示を出しておりました。
月末の〆作業に行き詰って、とうとう頭に昆虫でも沸いたのかなあ?
……と心配したのですが。
よくよく聞くと、どうやら「フランス落とし」という名称の金具がこの世に存在するらしいです。
コレ。
↓ ↓
↑ ↑ 名称:フランス落とし
あああああ!
アーアー、うんうん。コレね!
両開きの扉のふちでよく見かける、上下パッチンのことかあ。
この上下にパッチンする金具は「フランス落とし」という名前の様子。というか、名前、ついてたんですね。
ちっとも知らなかった。初耳です。
それにしても、お洒落なネーミングですね。どのあたりがフランスなのかさっぱり分からぬ。
せっかくなので、フランス落としの由来も調べてみました。
フランス落としの由来
フランス落としの由来は、その名の通りフランスの「フランス窓」に由来します。
洋風建築で、両開きの窓を「フランス窓」と呼び、両開き窓に付けられる金具が名残で「フランス落とし」と呼ばれるようになりました。
フランス・パリの町の窓
フランス窓などの両開きの片方の扉や、親子ドアの小扉などを開かないように固定するために取り付ける金物
引用:フランス落し(LIFULL HOME'S)
両開きの扉の片方だけを閉めておきたいときに「パチン」と金具を動かすと、扉が固定される構造です。
日本は海外ほど広い敷地に家を建てないため、両開きの窓や扉はあまり見かけませんが、玄関ドアや店舗の扉では、現在でもフランス落としが見られます。
モノの名前って、知っているようで全く知らなかったりするので、覚える度に面白いですね。