神社・仏閣をお参りしたときに引くおみくじ。
「初詣では、毎年必ずおみくじをひく!」という方もいらっしゃると思います。そして、ひいた後のおみくじをどうするかは人それぞれ。
大吉などの良い結果が出た場合は持って帰ったり、凶などの、あまりよろしくない結果となった場合は、神社のおみくじ掛けに結んでみたり……
おみくじを結ぶ、という行為自体が楽しかったりもします。
ところで、神社ではその後、「結ばれたおみくじ」をどうしているのでしょうか?
そのままにしておくと、どんどん増え続けていき、神社がおみくじだらけで真っ白になってしまいますよね。
掛け結ばれたおみくじは、神主様が焼いてくれている
おみくじ掛けに結ばれたおみくじは定期的に神主様がお祓いをしてから焼いています。
とくに大きな神社では、お正月の初詣シーズンに限らず、おみくじ掛けや木の枝がいっぱいになる都度、定期的に炊き上げていくそうです。
凶が出てしまった場合は、神社のおみくじ掛けに結んでおけば、「凶」を神社内にとどめておくことができます。
結果が良くなかったおみくじも、丁寧に炊き上げがされていると思うと、たとえ凶でも何となく安心できます。
凶のおみくじは、戒めの為に持ち帰るのもあり
結果があまり良くなかったおみくじを、神社の掛けや木の枝に結ばずに持ち帰る方もいらっしゃいます。
とくに凶のおみくじは、自分への戒めの為に持ち帰って、都度、書かれた内容を読み返してみるのも良いことです。
人生が良い方向へ進むよう、考えて行動するキッカケにする為の思考材料にするのもおみくじの醍醐味です。
大吉のおみくじは持ち帰る?持ち帰らない?
おみくじが「大吉」だった場合、持ち帰るか、神社内のおみくじ掛けなどに結んで持ち帰らないか、どうするかも悩ましいところ。
おみくじに書かれたメッセージは、神様や仏様からの大切なメッセージでもあるため、教訓としていつでも見られるように持ち帰るのも良いですし、神様・仏様との縁を結ぶために、神社に残すのもおすすめです。
引き終わったあとのおみくじをどうするか、については明確な決まりはありません。
「おみくじ」とは、ご自分の吉凶を占うもので、「おみくじ」に書かれた内容は、神様からのお言葉とされています。「結ぶ」という言葉は、「神様とのご縁を結ぶ」など神社では縁起の良い言葉とされていますが、日々の指針として大切にお持ち帰りになっても構いません。
引用:大宰府天満宮
おみくじ掛けがある場合は、木の枝には結ばないほうがいい
神社におみくじ掛けが設置されている場合は、木の枝ではなく、おみくじ掛けに結びましょう。
有名な神社は参拝客も多いため、たくさんのおみくじが結ばれると、木の枝が傷んでしまう恐れがあります。
また、後のお焚きあげのために、神職のかたがひとつひとつおみくじを解くのも大変です。
おみくじを結びつける場所によってご利益が変わるわけではないため、おみくじはおみくじ掛けに残すのが良いです。
おみくじの順位は、どう見分ける?
神社やお寺によって、おみくじの書き方は異なりますが、おおよそ「大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶」の順で吉凶が表記されています。
おみくじの運勢の吉凶の順序は神社やお寺によって諸説ありますが「大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶」が一般的です。ただし吉凶はあくまで目安で、書かれている内容をよく読むことが重要です。
引用:福島稲荷神社
ただし、神社によっては「大吉・吉・中吉・小吉・半吉・末吉・末小吉・平・凶・小凶・半凶・末凶・大凶」など、吉凶の区分を増やしている場合もあります。
おみくじは何回も引いていい?
おみくじを引くときに「大吉が出るまで引こう」「凶だったから引き直したい」と、ゲームやガチャガチャ感覚で何度もおみくじにチャレンジする人もいますが、おみくじは吉凶よりも、書かれている内容のほうが重要です。
「大吉が出たから、今年はもう心配ない!」というわけではありません。
おみくじに書かれた「大吉」「吉」「凶」などは、おおよその目安。
いちばん大切なのはおみくじに書かれたメッセージをしっかり読み解き、人生に生かすことです。