インスタントカレーのルーの箱には「火を止めてから入れてください」と作り方の注意書きがしてあることがほとんどです。
カレーのルーを開発した会社が、作り方説明としてわざわざ記載するからには、火を止めてからカレールーを入れたほうがいいんだなとは思いはしますが、なんとなくグツグツのお鍋にそのままルーを入れたほうが、ルーがサッと溶けるような気がしますよね。
では、なぜカレーのルーは、火を止めてから入れたほうがいいのでしょうか?
カレーのルーは火を止めてから入れないと、逆に溶けにくくなる!
カレーのルーは、原材料に様々な食品が使われています。
カレールーの原材料のひとつ「小麦粉」は、カレーにとろみをつけるために配合されますが、アツアツの100度近い温度のお鍋に小麦粉を含んだルーを入れてしまうと、ルーに含まれる小麦粉のでんぷんが膜を作ってしまい、逆に溶けにくくなってしまうのです。
そして、火をつけたままルーを入れると、カレーがダマになってしまう原因にもなります。
ルーを入れる前に火を止めると、鍋の温度が10度ほど下がるので、カレーのルーをきちんと溶かすことができます。
100度近くまで煮立ったお鍋の中にルーを入れると、中身が飛び散ってヤケドする危険もあるので、カレーのルーは火を止めてからゆっくりと入れて溶かすのがおすすめなのです!
カレーのルーを入れるとき、火を止める時間は何分?
「カレー粉を溶かしやすくするために火を止めるのは分かった」――でも「火を止める時間は何分くらいがベター?」と、次なる疑問が沸いた人もいるのではないでしょうか。
カレーのルーを鍋に入れるとき、火を止める時間はおおよそ5分。作り方は以下推奨。
- 火を止め、沸騰がおさまるのを待つ
- カレールーをお鍋に投入
- フタをして5分ほど待つ
- 5分後、ゆっくりと混ぜる
ルウを割り入れたあと、フタをして5分ほど待ち、その後鍋全体をゆっくり混ぜるときれいに溶かすことができます。
引用:S&Bカレー.com
キッチンの温度や、使用するカレールーの種類によっても火を止める時間は変わりますが、おおよその参考にしてください。
カレーのルーが「ダマ」になった場合の対処
火を止めて、ゆっくりルーを割りいれた場合でも、水加減や鍋の温度によってはルーがダマになる場合があります。
もし、カレールーがダマになった場合は、火を止める時間を増やし、ルーをとろけさせてから、ゆっくりかき混ぜます。
ダマができると、溶かすために加熱したくなりますが、火を止めるほうがダマの対処になります。
※かす揚げ
カレーに「とろみ」がつかなかった場合の対処
思ったように、カレーにとろみが付かなかった場合は、水で溶いた小麦粉、片栗粉を加えると、カレールーのとろみが増します。
カレーのとろみは、小麦粉・片栗粉に含まれる「デンプン」の効果によるもの。
足す小麦粉の量は、鍋の中の様子を確認しながら調整してください。
小麦粉【目安量:10皿分のカレーに対して約大さじ2】を、同量の水でよく溶きます。
鍋を再び加熱し、グツグツと沸騰しているところに加え、とろみがつくまで、弱火で約5~10分煮込みます。
引用:S&Bカレー.com
_____
以上、
カレーのルーに関するお料理雑学でした!
ご家族やお友達との会話ネタにしてみてくださいね。